2020年03月30日
近年、消費者ニーズが多様化し、牛肉の美味しさについて関心が高まっています。中でも、脂肪の風味や口溶け等、食味に関係するモノ不飽和脂肪酸(以下、MUFA)の割合については、脂肪の「質」を客観的に数値で表わす指標であり、牛肉の新たな価値観を醸成するものとして、注目が高まっています。 当協議会は、兵庫県と共同でMUFAの研究に長年取り組み、但馬牛(うし)の脂肪にはMUFAが豊富に含まれ、但馬牛(ぎゅう)・神戸ビーフの美味しさの特長の1つであることがわかっています。
また、この数値を簡易に測定できる機器が開発され、食肉卸売市場で簡便に測定することができる体制が徐々に整ってきました。
そこで、令和2年4月から、神戸・加古川・姫路の3食肉卸売市場において、但馬牛・神戸ビーフのMUFA割合(オレイン酸含む)を測定し、表示販売を開始することになりました。
この取り組みを通じて、但馬牛・神戸ビーフの特長を購買者にあらためてご理解頂くとともに、生産者にも脂質に関する情報を還元し、一層のブランド強化につなげていきます。